円七面鳥

不定期

ヒストリック青単ガイドのようなもの

MTGAで使ってるデッキのことを書きます。

前回記事↓よりもう少しちゃんとした内容です*1

mikamae.hatenablog.jp

 

フォーマット:ヒストリック

使用デッキ:【青単】

 

1.前回からの戦績など

 

上記記事では「記録取り始めてから12-10」とありますが、そのあと記事内にある感じの調整を経てランク戦に潜ったところ9-0してP3→D4まで駆け上がりました。

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もちろん上振れや当たり運もあるでしょうが、ラダーで9-0できるポテンシャルがあるなら安定して勝率60%以上を目指せるのではないかと思います。そして注目して欲しいのが使用時間。9マッチ対戦して約80分です。圧倒的に短い! 勝つときは2~4ターン目に得た優勢をそのまま維持して勝つ、無理な時は無理、と非常にはっきりしたデッキなので、マッチ戦をたくさん回すことができます。

 

 

2.デッキリスト

 

1 プテラマンダー (RNA) 47
20 島 (ANA) 62
4 執着的探訪 (RIX) 35
2 呪文貫き (XLN) 81
3 潜水 (XLN) 53
4 選択 (DAR) 60
4 幽体の船乗り (M20) 76
2 フェアリーの荒らし屋 (ELD) 45
4 マーフォークのペテン師 (DAR) 56
2 見張りによる消散 (XLN) 62
1 一瞬 (DAR) 46
3 航路の作成 (XLN) 48
1 厚かましい借り手 (ELD) 39
4 大嵐のジン (DAR) 68
4 セイレーンの嵐鎮め (XLN) 79
1 霧まといの川守り (RIX) 43

サイドボード
4 神秘の論争 (ELD) 58
4 霊気の疾風 (M20) 42
2 軽蔑的な一撃 (GRN) 37
3 本質の把捉 (RNA) 37
2 否認 (RIX) 44

 

レア4枚に神話1枚! なんなら《厚かましい借り手》は無くてもいいので必須レアは《大嵐のジン》4枚のみ! 安い! どうですかこの参入のしやすさ。MTGAを始めたばかりの人でも簡単にヒストリック用デッキが組めてしまう。*2

 

デッキはまだまだ調整中ですが、とりあえず現段階での採用カードについて自分なりの解説を……といっても基本、スタン時代の青単のコピーを少しアップデートしただけなので、的はずれなところもあるかもしれません。適宜補ってください。

 

メイン

 

・《セイレーンの嵐鎮め》4枚

1マナフライヤー、フィニッシャー&アド源生物への単体除去耐性付与、海賊カウント。腐る場面が少なく、1ターン目から動きたいデッキなので4枚。

 

・《幽体の船乗り》4枚

瞬速1マナフライヤー、海賊カウント、マナフラ受け。《執着的探訪》の主なエンチャント先。2ターン目にこいつに《執着的探訪》をエンチャして《呪文貫き》《潜水》を握れていれば勝利は近い。フル採用。

 

・《霧まといの川守り》1枚

1マナアンブロ。フライヤーのにらみ合いをすり抜けられるかなとお試し採用してみましたが、一回も引いたことがないので使用感が分かりません。序盤からフライヤーのにらみ合いになる場面もそうそうないので引かなくて困ったこともないですが……。

 

・《プテラマンダー》1枚

1マナフライヤー、順応で5/5生物。能動的に墓地に落ちるソーサリー・インスタントが《選択》《航路の作成》しかないため、比較的早いターンから順応を狙う戦略は取りづらい。終盤でトップできる太いクロックを水増しする、お守り/お試し的な気持ちが強いです。これで1マナ生物10体。

 

・《執着的探訪》4枚

青単が成立する理由その1。これをエンチャントした生物を守り続けられれば勝ちです。もちろんフル採用。

 

・《選択》4枚

潤滑油。土地枚数の関係で3ターン目に3枚目の島が手札にないとかザラにあるデッキなので、1マナで2枚見れるのは大きいです。土地が揃ってからは有効牌を探します。《選択》キャスト自体は強い動きでもなんでもない、とくに使えるマナの限られている序盤ではできればあまりやりたくないことだというのは意識する必要があると思います。

 

・《呪文貫き》2枚

ヒストリックは生物主体の環境な気がしていますが、それでも非生物スペルを全く採用していないデッキというのも少なく、5マナニッサやコンボデッキの《創案の火》《荒野の再生》などを1マナで対処できるのは奇襲性が高いです。もちろん序盤の火力や3マナテフェリーも睨めます。4枚だと確実に多いですが、1~3枚のうちベストな枚数はちゃんと考えていません。

 

・《潜水》3枚

《呪文貫き》より直接的な単体除去耐性。《執着的探訪》をエンチャした生物や《大嵐のジン》を守ります。先置きの必要がない点と《轟音のクラリオン》から逃れられる点で《セイレーンの嵐鎮め》に勝りますが、環境に単体除去が少ないなら減らしていいかもしれません。

 

・《マーフォークのペテン師》4枚

生物主体のデッキに対する延命役。こいつが《探索する獣》を寝かした回数は数知れません。相手が生物主体のデッキでない場合も瞬足熊として最低限の働きができるのでメインではフル投入。

 

・《フェアリーの荒らし屋》2枚

『エルドレインの王権』からの新パーツ。《執着的探訪》との相性は抜群で、上手く守れれば瞬速2マナで出せる《大嵐のジン》として素早く相手のライフを刈り取ります。地上は膠着しやすいので《塩水生まれの殺し屋》より優先でいいんじゃないでしょうか。《執着的探訪》ありきな面もあるので2枚。

 

・《航路の作成》3枚

2マナ2ドロー。たしかにアドは稼げますが2ターン目にフルタップしてやりたいことではなく4枚は過剰に感じたので3枚。

 

・《一瞬》1枚

バウンス枠。「場に出てしまった脅威」への対策。《厚かましい借り手》と散らしてみましたがキッカーで唱えるケースがほとんどない&相手の脅威に対しバウンス以外の対処手段がないというケースはあまりなかったので《厚かましい借り手》オンリーにしてもいいかも。そもそも青単はバウンスが必要になる前に殴りきりたいデッキです。ちなみに一番バウンスしたのは《探索する獣》。

 

・《厚かましい借り手》1枚

上に同じ。こいつが飛行クロックとして出てこられるような場面はだいたいすでに有利な状況であることが多かったためクロック運用としての期待はそんなにない。じゃあいっそ《送還》でいいのかも? でも強力なエンチャントへの対策手段は持っておきたいし……と悩んでいる最中です。

 

・《見張りによる消散》2枚

汎用打消し。同じく2マナキャスト前提の確定打消しである《魔術師の反駁》との比較ですが、

「追加4マナ要求はほぼ確定打消しとして機能してくれる」

「ウィザードは1マナに4枚2マナに4枚、チャンプに回ったり能力起動して盤面にいないことも多い」

「海賊は1マナに8枚。《幽体の船乗り》は盤面に居座り続けたい生物」

といった理由から、《見張りによる消散》を優先しています。

《呪文貫き》では対応できない生物の脅威に対応したいカードですが、青単は相手の脅威に対応することより自分の回避能力持ち生物たちが安定して殴れることで勝つデッキなので、時間稼ぎ目的の意味が強い打消しは2枚。

 

・《大嵐のジン》4枚

青単が成立する理由その2。青は生物の色。

 

・《島》20枚

19枚は少なすぎました。1枚の差は大きい。それでも初手土地0がけっこうな頻度でありますがロンドンマリガンならなんとかなる。

 

・サイドボード

《神秘の論争》4枚
《霊気の疾風》4枚
《軽蔑的な一撃》2枚
《本質の把捉》3枚
《否認》2枚

メタゲーム分かんないから相手のデッキ見てから一番効く打消し入れればいいやサイド。枚数も採用カードもまったく煮詰めていません。後手2ターン目に1マナ構えで終えたいことを考えると《否認》より《呪文貫き》増やした方がいいかも。

 

 

3.立ち回り

 

・青単でもっとも重要なのは1~3ターン目です。先手後手に関わらず3ターン目終了時点で「《執着的探訪》をエンチャントした回避能力持ち生物+それを守る手段」が揃えられれば一気に勝ちを引き寄せられます。4ターン目以降は土地4枚以上から「《大嵐のジン》+それを守る手段」でもいいです。とにかく意識するべきは「ハンドorライフのアドを獲得できる生物を盤面に維持し続けること」で、主力生物さえ守れていればゲームの優位は速やかにこちらに傾きます。

 

・キープ基準もそれに準じたものになります。最低でも自分の先手後手にかかわらず後手2ターン目終了時点で生物を1回はキャストできるハンドにした方がよいと思います。とくに速度差にひき殺される可能性の高いメイン戦では《選択》→《航路の作成》→《大嵐のジン》などと悠長に動いている間に負けてしまいます。マリガンを恐れてはいけません。3マリしても《執着的探訪》を付けて3回殴れればチャラです。

 

・マッチアップごとの明確なサイドボーディングみたいなものはありませんが、「刺さるからといって打消し呪文を入れすぎない」というのは大事な気がします。打ち消しばかりしていてもそれで稼いだターンで自分がアドを稼げなければ意味がないので。相手の動きに対応するカードはメインで《潜水》《呪文貫き》《見張りによる消散》の計7枚のところ、サイド後は計9枚前後くらいになるようにしています。

 

・サイドボーディング時によく入れ替えるカードとしては、

《潜水》……単体除去を使ってこない相手

《呪文貫き》……サイドの打消しの方がより広範に対処できる相手(赤を含まない青いデッキに対しての《神秘の論争》など)

《見張りによる消散》……サイドの打消しの方がより広範に対処できる相手

《マーフォークのペテン師》……生物があまり入っていなさそうな相手。4枚すべて抜くことはあまりない

《一瞬》《厚かましい借り手》……コントロール系の相手

といった感じです。

 

 

おわり.

青単ガイドのようなものでした。マッチ戦の早さ、クロックパーミッションならではの「MTGやってる感」、色事故しない、ミラーマッチがそうそうない……と使っていて楽しいデッキなので、『テーロス還魂記』が出るまでは使い続ける気がします*3。この記事を書いた人はMCⅢのMCQWに一回出たきりでその後はあまりランク戦をやり込んでいなかったのですが、今シーズンは残り2週間もあるので、これなら走り込まなくてもミシック1200位内を狙えるのでは……と目論んでいます。長々と読んでくださってありがとうございました。

*1:アクセス解析見たらgoogle検索から前回記事を見つけた人がいるらしくてちょっと申し訳なくなったので……

*2:『テーロス還魂記』が出たらどうなるかは分かりません

*3:青信心関連で楽しいパーツが増えたらうれしい