円七面鳥

不定期

ラブコメを書きたかったはずの話

カクヨムで小説の連載を始めました。

 

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連載、ということにします。二次創作でない小説を書くのはおおよそ5年ぶりです。

 

以下、これまでのあらすじ。

 

 

2021年1月

『あと十五秒で死ぬ』を読んだ。オリジナルの小説を書きたい気持ちがめちゃくちゃ高まった。

 

2月

『僕が答える君の謎解き』を読んだ。ラブコメを書きたくなった。

 

3月~5月上旬

同人誌の作業が終わったのでひたすらラブコメの設定を考えるもどうもピンとこない。というかラブコメじゃなくてゆるゆる相互崇拝依存系距離近男女がメインはってるだけの学園ミステリだった。それは単にミステリのアイデアが浮かばないだけだ。*1

この間に『継母の連れ子が元カノだった』『男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!)』を読んだ。令和のラブコメはひとがひとと向き合ううえでの倫理の話をする。*2

 

5月10日ころ

ネットで見つけたおもしろパラドックスの解説を読みながら「こういう分野の話ってみんな大好き*3だし自分もそこそこ興味あるしこういうの題材にしてなにか書けないか」と思いついて、すごく簡単な設定だけ用意して書き始めた。

 

6月8日

1話が書けた。ほぼひと月かかっている。ひと月のうち20日以上は「これは自分が書きたかったラブコメではない」と喚きたい気持ちに苛まれていた。筋肉がないところを意識して鍛えるのは難しい。でも踏み出して成果を出力できたので私の勝ちです。とりあえず2話は書きます。叶うなら書籍1冊相当分まで走り切りたい。たぶんこの先、ラブコメにはこだわらなくなると思いますが。

 

―――――

 

カクヨムの話をするついでに。

「数学同好会(以下略)」の投稿にあわせ、なんとなく非公開にしていた『不可思議の国の殺人』を再公開しました。

 

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5年半前に書いた本格ミステリの連作です。素人創作ミステリに興味があるという奇特な方には第1話の「無無意識の庭の殺人」だけおススメしておきます。私は未だに、リリス・バースデイのことはもっと上手く書いてやれたんじゃないかという後悔を抱えています。

*1:供養。『都築つくしはよく気づく』というタイトルで、メサイアコンプレックスの気がある主人公・丞久が、クラスの調和のために誰に気付かれずとも縁の下で献身を行ってきたつくしの行動の数々に気付いて感動するが、つくしは自分が弱者だと思っており「強者が自分を襲ってこない場」を作るのに必死だっただけなので、丞久(でかくて強い)がそばにいてくれるとめっちゃ安心する、丞久にくっついていても疎まれないこの状態をどうにか維持したい……という話。つくしは推理の発端となる「気づき」だけ提供し、あとはそれ以外のやつらが推理するという構成のつもりでしたが、事件はひとつも思いつきませんでした。私はMaking Magicの読者だったので実装されなかったメカニズムや書かれなかった物語の話をします

*2:いま積んでいる近年のラノベは『豚のレバーは加熱しろ』(どちらかというとミステリ)『ユア・フォルマ』(ミステリらしい)『三角の距離は限りないゼロ』(コメディ感はあまりない)、気になっているのは『ホヅミ先生と茉莉君と。』(これはきっとラブコメ)です

*3:大好きでないおまえはみんなではない